先生方へ
いつもありがとうございます。
入園から二週間が経ち、息子(と私)の変化がとても嬉しかったのでお伝えしたく、手紙を書かせていただきます。
入園式の日、もらったチューリップ🌷を片手に大きな声で歌をうたいながらあんなに楽しそうに会場中を走り回っていた息子が、翌日の連絡会の途中、泣きじゃくりながらお花先生に二階に連れて来てもらった光景は今でも忘れられません。その翌日の連絡会の日も、泣きながらも何とか過ごし、迎えた木曜日の朝。幼稚園に向かう車の中で、いなげやさんの角を曲がった途端「ようちえん いかない!!!」と泣いて大暴れし、困り果てながらも先生方のお力を借りて何とか送り届けました。翌日金曜日には朝起きた瞬間から「ようちえん いかない。」の一点張り。
「じゃあ おにわカフェ行こう」「お花先生にごあいさつだけしに行こう!」など、ごまかしごまかし連れて来て、泣いたままの息子を先生に託し、”月曜日から何と言い聞かせて登園させようか…”と頭を悩ませました。
でもその日その後、お花先生が話を聞いて下さり、「あまり細々と言わない方がいい。”ママいるから大丈夫よ”とだけ言ってみては」とアドバイスをしていただきました。
迎えた週末、事あるごとに「ようちえん いかない」を繰り返す息子に私はただただ「ママいるから、大丈夫よ。」とだけ返しました。言い方もなるべく優しく穏やかに、少し明るく、お花先生が言っていらしたように…。すると、少しずつ息子の表情が変わってくるのが分かりました。初めは泣いていたのに、じっと私の顔を見つめるようになって。
そして月曜日の朝、息子から出た言葉は「ママ、ほんとうにいなくならない?」でした。さらに、次の日には「Y(息子)があそぶところ、ぜーんぶママに見てほしいの」と。金曜日にもなると、パパに「どんぐり幼稚園(息子はこう呼んでいます)行ってきまーす!!」と!!
前向きになったのは言葉だけでなく、朝の支度も、送っていった別れ際も(サっと自分からお友達のところへ行くことも)、お迎えの時のお部屋から出てくる表情も。ポツリ、ポツリと自分から話してくれる幼稚園の出来事の中にも、お友達や先生の名前が増えたりして。
そんな息子の姿を見ていると、息子にとって幼稚園で過ごす時間が楽しいものである事が嬉しいのと同時に、私の方が励まされますし、学ぶ事がたくさんだなぁとも思います。
どうしても私は、つい言葉で説得をしてしまいがちで、園だよりやブログなどで度々”口数を少なく”と教えてもらっても、どうも上手くできませんでした。でも今回の「ママがいるから、大丈夫」というたった一言の重みが、実体験として今後のヒントになってくれるような気がしています。(もちろん、息子が前向きになれたのは先生方やお友達の存在が大きいとは思いますが。)
長くなってしまいますが、今回、とても嬉しかった事がみっつありました。
ひとつめは、日々の様子をブログやインスタグラムで見せていただける事です(しかもほぼ毎日!!)。さらに先日は保育見学会でビデオも見せていただき、こんなにも先生方が手をかけてくださっているのか、お友達から刺激を受けて、こんな風に過ごしているのか、と知ることができ、本当に有難いです。特に新入園の不安な時期でも、親の方が過度に心配することなく、安心して送り出すことができました。
それに写真やビデオに写る息子の顔を見ていると、「こんな顔をするのね」や「こんな小さいのにエライなぁ」といった発見もあり、目の前にいる息子のお顔が、いつもよりうんと可愛く見え、何だか誇らしくさえ見えてきます。
ふたつめは、息子が「ようちえん、いかない」と言い出した時、すぐに皆さんが相談に乗ってくださった事です。お花先生だけでなく、他の先生方も、他の学年のお母さん達までも!!皆さん、親身になって話を聞いて下さり、こんなに頼もしい先輩方に囲まれて、とても心強く、ありがたかったです。
みっつめは、同じ組のお母さん達が、一緒になって息子の変化を喜んでくれた事です。初めの頃の泣きじゃくる姿を見ていたからか、お迎えの時、お部屋から笑顔で出てきた息子を見て、「Y(息子)くん笑ってる!あ、なんか私が泣きそう💦」と言ってくれたり、帰り支度を待つ間、きみ子先生から「Y(息子)くんが泣いている所見たことありませんよ」と聞き、その場にいたお母さんみんなで拍手をしてくれたり…。こんなに温かいお母さんたちと、嬉しいを共有しながら幼稚園に通えるなんて、本当に幸せなことです。
私が母として(人として)未熟なせいで、これまでの息子との関わり方に全く自身がありません。余裕がなく、イライラして、怒っては自己嫌悪の繰り返し…。そんな自分が嫌で、もっともっと息子を大切にしたくて、見つけたのがこの高階幼稚園でした。息子を大事にしたい。それなら、私が変わらなくては。そんなふうに思えたのも、この幼稚園を知ったおかげです。
ここに来れて、本当に良かった。
とは言え、まだまだうまくいかない事ばかりで、息子の心に寄り添えるよう試行錯誤の毎日です。でも、先日の保育見学会でゆうた先生に「遅いことなんてありません。気付いた時からやればいいんです。」と言っていただいたので、これまで上手に可愛がれなかった分も、これから息子をうんと可愛がって過ごしたいと思います。
どうぞ、お力をお貸しください。
改めて、これからどうぞよろしくお願いします。