保育

卒園してから36年

鈴木ゆうこ、内田公子先生へ

お久しぶりです。お元気ですか?

お手紙とブログを読みました。ちょっと感動して、泣きそうになりました。

これまで、自分のやりたいことをただただ突き進んできた人生の原点というか源は、この幼児期の頃に培われたものだったのだと先生のブログを読み、腑に落ちました。あの頃と今とやっていることが変わらないなぁと。こだわりの強い6歳になった息子を見ていてもそう思います。

陶芸の道を志し、登り窯をやるにあたって、時代に逆行していると周りから反対されたり、失敗を何度しても、なんとかやってこられたのは、根拠のない自信が他の人より強いからだと思っていました。けど、そうではなくて、高階幼稚園時代に、根っこは、しっかりと下に横にと生えていたんだなぁと思えたことが、とても嬉しかったです。

私は、現在、2児の父をしています。私が卒園してから36年。ちょうど今年、息子が卒園しました。不思議な縁ですね。幼稚園時代の記憶は、断片的なものしかないけれど、園庭の遊具やでかい積み木で友達と遊んだことや、お弁当を温めて食べたこと、誕生日に花壇の前で先生と写真を撮ったこと、(なぜか登園時に)犬のウンチが付いてしまった靴を、先生に洗ってもらったことなども含めて、些細な思い出が、幸せな時間として蘇ってきます。それが今なら、愛とやさしさに守られた、大切な時間だったということがわかります。

自分の子どもはというと、より自然が近いということもあって、山猿のような野生児に近いかな…たくましく育ってほしいと願うだけです。

ちなみに、子どもの名前は、〇〇 と  〇〇 と言います。我ながら良い名前を付けたなぁと思います。由来は、お会いした時にでも。

今は、ちょっと大変な時期ですが、今までと同じように、自分が出来ることを、コツコツと楽しんでやっていこうと思います。

今回、Y君にも、窯焚きを手伝ってもらった器を送ります。少しでも、心休まる時間を過ごしてもらえたら、嬉しいです。

先生もどうかお体をご自愛ください。この騒動が落ちついたら、帰省の際に立ち寄らせて下さい。また、会える日を楽しみにしています。