保育

幸せな毎日を過ごせる高階幼稚園

あっという間に、最後の一週間になってしまいました。

先週、お庭にちょうちょがとんでいました。お花とともに子どもたちの遊びもお庭いっぱいに広がり、春の訪れを感じました。川越で一番に季節や季節の変化を感じられる場所は高階幼稚園なのではないかと思います。お花先生と園芸サークルのお母さんたちの心がこもったお庭を通って登園することはワクワクしました。森さんが「風さんとまってー」とお願いしたら、本当にとまってしまったというかわいいエピソードがありましたが、雨風や寒さでお庭で遊べない日があっても、このお庭が見えることは、子どもたちに残念だけで終わらない何かを与えてくれていると思います。ありがとうございます。

我が家のふたりも、毎日、牛若丸を歌っています。入園してからこれまで一度として同じお誕生日会はありませんでした。先生方が毎回季節や子どもたちひとりひとりを思い浮かべながら、その時々でぴったりの歌やリズムや劇を選んでくださっている、だからこそお誕生日会で子どもたちの熱中があり、その後の子どもたちの毎日の充実があるのだと思いました。もし”〇〇月は〇〇”と毎年決められたものだったら、こうはいかないのだと思います。先生方の心がこもったお誕生日会もありがとうございました。

上の子「ドレミの レ をやったんだ!」

下の子「R(下の子)も レ した!」

上の子「これなにかなぁ

下の子「くるまのウィーン?」

上の子「まどふきかもよ!」

と、ふたりは毎日いろいろな話をしていて、山さんと森さんで、姉弟は別々のクラスではありますが、幼稚園でも一緒に遊んでいたような繋がりのようなものを感じます。上の子も家でスイートポテトを作ったとき、本物と見間違うようなきのこポテトを作ったり、下の子がへびさんを作ってきたら、自分もお母さんへびを作って一緒に遊び、その中で脱皮の話がでてきたり、幼稚園でその遊びのチームに参加していなくても決して無関心ではなく、お互いに関心を持っている、それはお友だちの熱中があり、それを感じているからでそんなお友だちばかりに、そんな先生ばかりに囲まれた環境で過ごさせていただいたことを本当にありがたく思います。下の子が入園してからは、そんな幼稚園全体の空気を、家でもより強く感じるようになりました。ふたりはよくマリコートのお人形たちで劇をするのですが、劇の途中で、 上の子「おさるさんがいなーい!」、下の子「(新しいお人形を動かしながら)ぼくがやるよー!」、上の子「お願いね!」と言っていて子どもたちが遊んでいるうちに、知らず知らずのうちに…ということが、本当によく分かります。

お花先生のブログやお便りは、毎日の励みになりました。お花先生のブログの中の子どもたちはいつも生き生きとしていて、自分もその場面にいるかのような感じがして嬉しくなります。お忙しい中、子どもたちだけでなく、「〇〇ちゃん いいお顔だったから、お母さん喜ぶかなと思って」とお母さんたちのことも気にかけて写真を選びブログを通していろいろな教えやヒントを伝えてくださり、本当にありがとうございます。

過去のブログを見ると、上の子の表情が今と全く違うことが分かります。私は上の子が一刻も早く都市化して、誰かを、自分を困らせなくなることを望んでいました。そのことに自分では気がつかずにいたのですが、「お母さんが不安なのはKちゃん(上の子)じゃなくて自分自身のことなのでは」ときみこ先生が声をかけてくださり、山のお母さんに「話を聞いていると、私を困らせないで…という気持ちを感じる、そうじゃないんだよ、私たちはね、子どもたちがよい方向にむかうにはという気持ちでいるんだよ」と言っていただいたことで、はっとしました。一緒に遊ぶ時間が少ないのか、遊び方が違うのかということばかりを考えていて、足りないということがどういうことなのか、もうなにがなんだか分からない日々がしばらく続いたときもありましたが、そんなとき、先生方やたくさんのお母さんたちが根気よく、日常、そして空気の大切さを何度も何度も伝えてくださって、「子どもは空気で育つ」「心を通して言葉にする」という言葉をお守りにして、毎日を過ごすようになりました。

お母さんに「ただただかわいがればいいんだよ、そうすれば心配なんて何もなくなっちゃうよ」とお話していただいたこすてきとがありましたが、本当に子どもがあたたかな空気の中にいることより大切なことはないのだと思います。高階幼稚園で生活していなければそのことに気がつかないままでした。

高階幼稚園のような生活だから、子どもが今持っている力や足りない力が見えてくるんだと実感する毎日でしたし、子どもを通して、自分を見つめ直す毎日でした。子どもたちにとって高階幼稚園以上に幸せな毎日を過ごせる園はないのではないかと思います。これも先生方の熱意やお力があってのことです。

3学期、私が体調不良で、夫が送り迎えをしたことがありましたが「K(上の子)が楽しそうで、それが嬉しかった、行けてよかった」と言っていました。毎日、本当にありがとうございました。

夕ごはんのとき、上の子が幼稚園の柿が大好きという話をしていて、「R(下の子)、お土産にもってきてね。それでおやつに食べようね。あと干し柿もおいしいからぇぇ(にっこり)」と言っていました。幼稚園の柿、次の秋には幼稚園で食べられない、いよいよ卒園が近づいて年長さんのお顔、山のお母さんたちのお顔を見られるのが日常ではなくなると思うととても寂しいです。本当にすてきなお友だち、お母さんたちで、上の子も私もたくさん支えてもらいました。

私たち家族はまだまだお世話になります。高階幼稚園を楽しみたいです。引き続きよろしくお願いいたします。

2023.3