先生方へ
とうとうこの時が来てしまいました。長かったようであっという間の6年間でした。子どももそうですが私もまだ卒園という実感がありません。毎日幼稚園に行くのが当たり前だった日常…。先生方やお母さんたち、可愛い子どもたちと会えるのが当たり前だった日常…。それが無くなってしまうことがどんなに淋しいことか、頭では分かっているのですが、気持ちが追いついていないのが現状です。じわじわと少しずつその淋しさや喪失感を感じるのかもしれません。
3学期に入ってからは特にですが、一日一日が過ぎていくのが早く、一日一日がどれだけ大切なのかを改めて感じました。
お弁当も今日で最後なのか…、園服を着せるのも最後なのか…、この鞄を使うことも…、コップ袋を使うことも…、お帰りの時にいいお顔で並んでいる子どもたちの姿を見ることも…、あや子先生から帰り際に今日の様子をみんなで聞くことも…。今までやってきていた一つ一つのことがもう最後なんだなと。色々な最後を目の当たりにし、じわじわと淋しさが募っていきました。
上の子が入園してしばらくは、当たり前だと思ってやっていた子育てが違っていたことに気付かされ、頭が真っ白になり、暗闇の中に迷い込む日々でしたが、子どもと一緒に私自身も少しずつですが成長していくことが出来たなと思います。子どものことが、もっともっと可愛く、もっともっと大好きになりました。入園前は必死だった日常が今はとても楽しく、もっともっと幸せな時間が増えていきました。手は心であること、工夫して過ごすことの大切さ、一生懸命にやることの楽しさなど、たくさんのことを教えて頂きました。毎日先生方が一生懸命に熱心に保育をしてくださる姿を見て、心を動かされました。
入園してから出会ってきた先輩お母さんたちの姿を見て自分もそんなお母さんになっていきたいなという思いも芽生え、恩返しを少しでもしていきたいという気持ちが強くなっていきました。毎日が私にとってとても貴重な経験、学びでした。お母さんたちと子どもたちのために色々と考えてきたこと、子育てについて話したこと、ここで出会ったお母さんたちとは、他では経験出来ないくらい深い時間を共に過ごしてきたなと思います。また、子どもの成長を共に見守り、喜んでくれる仲間がいることは本当に心強かったです。まだまだ未熟ではありますが、ここで教えてもらったことを大切にしていきたいです。小学校へ行くと色々なことがありますが、子どもも私も、こちらで教えてもらった土台があるので、そこはブレることなく、自信を持っていきたいと思います。
卒園式当日は、とても温かく感動した式でした。一人一人へのメッセージは、それぞれのお母さんの味あるメッセージで、母と子のつながりをとても感じるものでした。
入場する時から下の子も表情が凛々しく返事も立派でした。遊具の下にもぐって泣いていた頃がとても懐かしいです。
あんなに泣いたのに、まだ実感は沸かず(笑)私も春休みが終わったらいつものように普通に登園していそうです。
素敵なアルバムをありがとうございました。アルバムを見ながらあや子先生の心を感じ、しみじみ…。本当に大きくなったなと思い、またしみじみ…。
「早く春休み終わらないかね、みんなとかいせんどんとかお祭りとかしたいよね」と言いながらカレンダーマーチを熱唱している下の子を見て、可愛いなと思いながらもまたそこでしみじみ…。
そんなことを言っていたのに、上の子が帰ってくるなり「卒園式終わったよ!小学生になるんだよ」と報告している下の子。可愛いなとほっこりしつつもまたそこでしみじみ…。分かっているようでそうではないんだなと改めて感じる出来事でした。
それだけ子どもにとっても私にとってもかけがえのない時間でした。先生方には感謝の気持ちしかありません。
本当に6年間、お世話になりました。心のこもった保育をありがとうございました。