六年間、長いようであっという間の年月でしたが大変お世話になりました。
この六年間は私にとって苦楽しい日々で、その言葉通り毎日楽しいばかりではなかったのですが、こうして卒園して幼稚園の生活が終わりなのかと思うと、本当に寂しく、名残惜しいです。
高階幼稚園に入らなければ自分と向き合い変わろうとすることはありませんでした。自分本位で子供の気持ちを汲むことのない子育てを続けていたらこんなにも子育てで感動したり、こんなにも子供を愛おしく思ったりすることはなかったと思います。時には厳しく諭してくださった先生方の言葉は本当にありがたく、当初はなかなか理解できずに悶々としていましたが、心を砕いて教えていただき、どん底だった時にも懸命に励まし、支えていただいたおかげで心が動きました。先生方には本当にご心労をおかけしたことと思います。
上の子が ”お母さんがいろいろとしてくれるから毎日が楽しい” と、学校の授業でお手紙に書いてくれました。子育てに悩み、自信もなく、とにかくがむしゃらに育てていた娘でしたが…幼稚園のおかげで子供達と日々を味わって過ごすことができるようになり、毎日が楽しいと感じてもらえていて嬉しいです。卒園式の前の日には、私と下の子がくまちゃんのシンカリオンを作っているのを見て、「Sちゃん(下の子)が幼稚園最後の日だから思い残すことがないようにいっぱい遊んであげてね。」と夕飯を作ってくれました。私と下の子の一生懸命を応援してくれる娘の気持ちが嬉しく、また幼稚園最後という寂しさに、ほろりとしてしまいました。これからもずっと子供達と遊びたいですし、幼稚園を頼りにさせていただきたいです。
下の子はもっともっと幼稚園で遊ばせてあげたかったのですが、最後の日まであやこ先生に手をかけ心をかけて伸ばしていただき大変感謝しております。先生に見ていただけるのがとても嬉しくて、卒園の日もシンカリオンになったくまちゃんをもって登園していました。
恭子先生やありさ先生にも直接お礼を申し上げたかったです。先生方が親切丁寧に、一生懸命下の子を育ててくださったこと忘れません。いつも温かく見守ってくださったお母さん先生やすべての先生方のおかげで下の子は充実した日々を過ごすことができました。たくさんかわいがっていただいた下の子がこれからももっと伸びていけるように私自身も頑張りたいと思います。
娘が幼稚園生の時に、「〇〇さん(私)、夢がありません。これじゃ面白くありません。」と公子先生が言ってくださったことを思い出します。私が作ったくまちゃんのぬいぐるみの小さなランドセルの中の小さな本に、だた数字やひらがなを書いてたのですが、それを持って公子先生が駐車場まで出向いてくださいました。小さな本の内容などさほど気にせず、出来栄えに満足していただけに、びっくりしたのを覚えています。本を娘の好きな物語や迷路やパラパラ漫画でも…私が娘の気持ちを汲んで、よく考えて一緒に作ることで、ずいぶんと娘の夢が広がり、もっともっと遊びが楽しくなるのだと。私次第でもっともっと娘が伸びるのだと教えてくださいました。母親以上に我が子の本来持っている力を伸ばそうとしてくださっていることに感動し、もっと私も頑張らなくてはと思いました。先生方には頭が下がる思いでいっぱいです。全身全霊で子供達、そして母親に向き合っていただきありがとうございました。
日々、お花先生のブログやおたより、お話で気づきをいただいたり、共に子育てを頑張ろうと一生懸命なお母様方と一緒に過ごしたり、恵まれた環境で母として成長できましたこと、感謝の気持ちでいっぱいです。
高階幼稚園で、形はなさないけれど ”本当に大切なもの” がたくさん子供達の心に残りました。キラキラとした思い出を胸に、これからも心豊かな人生を送れることと思います。
六年間本当にありがとうございました。